薪ストーブ1台で家全体あたたかい?

こんにちは柊ゆきです。

よくされる質問のトップ10入りしそうなこの質問。薪ストーブ1台で家全体が暖かいの?について実感していることを書いてみました。

薪ストーブ1台で家全体あたたかい?

「薪ストーブ1台で家全部暖かいんでしょう?」

質問される方の多くは、薪ストーブってそういうものなんでしょう?すごい!!といったニュアンスで質問されてるような気がします。(私の思い込みかしら)

先に結末書いちゃいますと、

  • 「薪ストーブ1台で家じゅう暖かいのは、薪ストーブの性能じゃないと思う」
  • 家の間取りや、構造だけでもない!
  • 温め方の工夫次第!」

というのが私の考えです。 違うかもしれないけど、そう間違ってもいないような、、どうかしら。

中にはそもそも薪ストーブを導入している家は「家の間取りや構造が暖房1つで暖かいようにできているもんだ」といった質問の仕方をされてくる方。

我が家を見て「ああ やっぱり薪ストーブ向けの間取りだね、石油ファンヒーターじゃ寒くて無理だ」といったことを言う方もいるのですが、それもちょっと違うかなぁ(;^ω^) と実感しています。

家を暖かくするためにする発想の違い

石油ファンヒーターが主暖房のころの温め方

石油ファンヒーターが主暖房だった時の我が家では、北西の小部屋が寒いから補助ヒーターを入れよう! トイレも寒いから補助ヒーターを入れよう、といった発想で家じゅうを温めていました。

必要な場所に必要な間だけ暖房を付ける

小さな家なので実際そんなに寒くないのですが、引っ越し当時0歳と2歳の子供がいたので、「必要な場所に必要な間だけ暖房を付ける」 といった温め方をしていました。それが節約になると思っていましたし。

例えば、これからお風呂だからその間だけ脱衣所に暖房をして温める、寝室は朝タイマーをかけて朝着替えの時間を寒くないようにする、といった暖房器具の使い方をしていました。

暖かい空気を閉じ込める工夫

一番家族が長く過ごすリビングが冷えないように、扉を開けっ放しにしない!とか隙間テープで扉の隙間を塞ぐ!といった暖気を逃がさず、冷気の侵入を防ぐ!といった対策に注目していました。

「寒いから戸をしめて!! 開けっ放しにしない!!」って子供の頃叱られた記憶のあることを、そのまんま実行していた感じです。

その結果

暖かい部屋と寒い部屋の温度差がますます広がるばかり。

補助暖房って必要だな、アパートと違って暖房費かさむな、でも一軒家なんだからあたりまえだよね、そんなもんだ!と思い込んでいました。

薪ストーブが主暖房になってからの温め方

家を一日中適温に暖めっぱなし

必要な場所を必要な時間だけという温め方から一転。家全体を常に一定の温度に保つという温め方に代わりました。

薪ストーブは火力を上げる事は比較的簡単ですが、こまめに火力を下げる、という訳にはいきません。

だからと言って、ちょうど良い火力を保つために頻繁に薪をくべる(1~2時間に薪1、2本とか)のはめんどくさいですし(;^ω^)、そのやり方だと燃費が悪いのでそのような使い方はあんまりしてないです。薪をくべる回数はできる限り少なくしないと日常生活で主暖房として使うにはやってられない(休日ならそれも楽しいでしょうけど)です。

石油ストーブだって1~2時間おきに給油とか言われたらげんなりでしょう? 

どーんと薪を満タンにくべて、しばらくその蓄熱で過ごし、5~6時間後室温が下がり始めるころあいでまた、どーんと薪をくべるのがラクチンであったかいいです。

となると、火力MAXで放熱中の暖かい空気をリビングに閉じ込めるのは熱すぎるしもったいないので、家じゅうにいきわたらせてしまおうぜ! といった感じになるのです。

暖かい空気を循環させる工夫

リビングに設置された薪ストーブの暖かさをいかに家じゅうに回すのか!を考え、その対策をするようになりました。よって隙間テープ等の暖かい空気を閉じ込め冷気の侵入を防ぐような、ホームセンターおなじみの防寒対策グッズは一切使わなくなりました。

暖かい空気がたまっている場所はないか? 冷気がたまっている場所はないか? などを気にするようになり、シーリングファンで上部の暖かい空気を下ろす、足元への暖かい空気の回り道をさまたげる障害物があったら撤去する、なんなら壁に空気循環の穴をノコギリで開ける!(隙間テープと真逆!)等です。

実は薪ストーブ導入前にすでに

上記ではわかりやすいように、石油ファンヒーターと薪ストーブになってからの発想の違いで書きましたが、実は我が家では石油ファンヒーターの段階ですでに「暖かさを閉じ込める」から「暖かさを循環させる」工夫に切り替えていました。

だってヒーターって意外に場所取るし、給油めんどくさいし(いつもめんどくさい気持ちが私の行動のきかっけ)、1台でなんとかならんの?と思ったからです。

その結果、石油ファンヒーターからすでに主暖房1台で暖かい家ができあがっていました。

温め方を循環式に切り替えた当時、我が家のお客様は「あれ?暖房ないんだ?新築だから床暖房なんだいいね!」と、床暖房だと信じる人が続出してるぐらいでした。石油ファンヒーターがリビングの隅っこに1台だけなので、まさかそれ1台で済んでいるとは思わなかったと(トイレや脱衣所まで暖かいから)言われていました。

よって最初の質問:「薪ストーブ1台で家じゅう暖かいんでしょう?」に対して私の回答は。

「たしかに薪ストーブ1台で暖かいんですけど、薪ストーブ入れる前から、石油ファンヒーター1台で家じゅう暖かったので、薪ストーブがそういうものなのかどうかは分からないんです」

と答えていました。

質問してきた方の反応は「え?石油ファンヒーターって普通のじゃないでしょう?」とビックリされますが、「いえ、ごく普通のダイニチとかコロナとかのホームセンターで売ってるやつです。」と返答すると、とても信じられないんですけど?的な反応が来ていました。

それでも補助暖房を使うとき

暖かい空気を循環させる工夫をしてもしても、やっぱり補助暖房が必要だと感じる場所やタイミングがあります。

  • 子供だけのお留守番対策(代替の主暖房としてエアコン)
  • 長期留守にする場合のペットと家保温対策(代替の主暖房としてエアコン)
  • 子供部屋(ヒーター)
  • 脱衣所(ヒーター)

子供たちも大きくなってきたのでお留守番したりする時間もでてきました。子供だけで火を扱わせるわけにはいかないので、薪ストーブに代わる主暖房は必要になり、必要時に利用しています。石油ファンヒーターは普段使わないと灯油の入れ忘れもあるので、寒冷地エアコンを主な代替として利用しています。

長期留守にする場合も、家が冷え切ってしまうと大変なので(犬猫いるし、さすがに犬は置いていかないけど、、)寒冷地エアコンを最低温度でかけっぱなしにするようになりました。

子供たちがお友達を呼んでそれぞれ自分の部屋で遊ぶようになりました。「俺の部屋行こうぜ!」みたいな(;’∀’)。 さすがに戸を閉めると肌寒いので(子供は寒さを感じてないようでへっちゃら~♪といいますが、、)ここはヒーター入れています。

脱衣所は大人だと必要ありませんが、今年なんとまた赤ん坊が生まれる予定(無事産まれてこいよー)なので、今後数年は脱衣所で補助暖房(何購入しようかなぁ、セラミックヒーター?カーボンヒーター?)使うことになりそうです。

 

我が家の主暖房遍歴

実は薪ストーブ導入前からすでに主暖房1台で家じゅうをまかなっていた我が家です。何かの参考になるかと思い(ならない?)過去の主暖房を紹介します。

初代:石油ファンヒーター

アパートから一軒家に引っ越してきたときに、当たり前のように石油ファンヒーターを使いました。

当時1日で4.5ℓ(灯油タンク満タン9ℓ)の灯油を使用していました。

まだ子供が小さく(0才2歳)、個室を使うこともなかったので、これ1台と入浴時の脱衣所の石油ファンヒーターの2台で過ごしていました。

暖房タイプ メーカー 型番 暖房目安 特徴
石油ファンヒーター  ダイニチ  ダイニチ 石油ファンヒーター FX-72R3-W 木造19畳 家庭用では最も大きいサイズに属し強力な温風で素早く温めてくれる。エコモード搭載で小部屋にも対応できる。スタイリッシュなデザインで大型にもかかわらずインテリアに溶け込む。

二代目:石油ストーブ

ちょっとカッコイイのがいいな♬とアラジンのストーブを購入してみました。

当時1日で4.1ℓ(灯油タンク満タン4.1ℓ)の灯油を使用していました。

えへへストーブガードかっこいいでしょう? ヤカンも置けますよ♪ アラジンのてっぺんは小さいのでこのストーブガードは最高です。「里山エンジン」さんの商品です、いまも販売してるみたいです。

アラジンの石油ストーブは温度調節がわずかにしかできないので、必要以上に温まったリビングの空気がもったいなく、いちいち消火するのもめんどくさくて、このリビングの暖かい空気で家じゅう暖めるてしまおうではないか!の工夫が加速していきました。 

その結果、かなり小さいアラジンストーブですがこれ1台でほぼ全室まかなえるようになり、石油ファンヒーターは倉庫へと仕舞われることになりました。

暖房タイプ メーカー 型番 暖房目安 特徴
石油ストーブ アラジン アラジン ブルーフレームヒーター BF3911-G 木造7畳

小窓から除く青い炎が印象的。レトロなデザイン。昔ながらのストーブで運転音が無く静かな時間をすごせるのが魅力的。天板でお湯を沸かすなど懐かしい使い方ができる。

暖かい空気はストーブ上部からのみなので、寒い朝に正面に手をかざして温まる、といった使い方ができない。

三代目:寒冷地エアコン

子供たちが小学校に入学し、子供が自分で暖房の入り切りをする必要性もでてきて、アラジンの石油ストーブでは危ないためエアコン暖房を導入。

薪ストーブを導入した今も、代替の暖房として日々活躍しています。

暖房タイプ メーカー 型番 暖房目安 特徴
エアコン 東芝 東芝 大清快 寒冷地仕様シリーズ RAS-562DRN(購入当時の型番) 東芝 大清快 RAS-E566DR-W 18畳

外気温-15℃でも
●約50℃の高温風吹き出し運転
●除霜レスで約6時間連続暖房運転

暖房ボタン2度押しすれば「高温風」運転になるので、暖かい風にあたりたい朝も快適。

初代石油ファンヒーターに戻ってもよかったのですが、深夜電気料金の安さもあり思い切って設置。エアコンは深夜料金で低温に設定しておけば夜間もまったりと温めておけるので、比較的一日中快適にすごせます。

寒冷地エアコンいいですよ、、電気代安いし、一日中快適だし、強いて言えば風がうるさい、乾燥するってのが難点ですね。

アラジンの石油ストーブの段階で、主暖房1台で家じゅう効率良くあたたまるように工夫しまくっていたおかげか、電気代は本当に安かったです。

ちょっと話題がずれますが、この時点で我が家はいわゆるオール電化だったのですが(薪ストーブの今も契約上はオール電化です)、1月2月の寒さトップシーズンでも月の電気代は2万円ちょっとで、灯油代金もかかっていなかったので、雪国で光熱費がこの金額!?とかなり友人にうらやましがられました、てへへ 自慢かも。

結果エアコン暖房のみでまかなえてしまえたため、二代目主暖房 アラジン石油ストーブも倉庫にしまわれることに、、、。かっこよかったのになぁ、、アラジン。 便利さと安全性、料金の安さに負けました。

四代目:薪ストーブ登場

満を持して登場やっと薪ストーブです。正直エアコン暖房は月々のお財布にも非常に優しく、しかし導入費用が高かった(コンセントを200vに変更したりしたので)のでまだ元をとれていない状態だったので、ゲゲゲゲゲ! 薪ストーブ本当に購入するの!?ってな状態でした。

でもまあ 薪ストーブ屋さんとの出会いとタイミングですね(;^ω^)。

薪ストーブ設置位置で迷ってらっしゃる方へ

薪ストーブ導入から今年で5シーズン目。 楽しく薪ストーブと暮らしています。

設置場所どうしよう? と考えていらっしゃるかた、今の暖房のまま1台で暖かくなるよう工夫してみると、薪ストーブの置き場所のヒントが見えてくるかもしれません♪♪♪

我が家の場合アラジンの石油ストーブ1台でワンシーズン過ごしたのがすごいヒントになりました。

薪の搬入経路とかもあるので、それだけじゃ決められないとは思いますが(;^ω^)。 参考になれば幸いです。